むかしから、雛人形を片付けないと婚期が遅れる、結婚できないと言われています。
でもどうして、そんなこと言われているのか気になりますよね。
雛人形を片付けないと婚期が遅れる。結婚できない。
雛人形を片付けないと婚期が遅れるとか結婚できないとか言われています。でも、これはすべて迷信ですから安心してください。
雛人形を片付けないと婚期が遅れると思い込んでしまうことがよくないです。自分の思ったこと、考えたこと、信じたことが現れるのが現実なんですから、「雛人形を片付けないと婚期が遅れる」のは迷信なんだと思ってください。
それではどうして「雛人形を片付けないと婚期が遅れる」と言われたかというと、これにはいろいろな説があります。
雛人形は平安時代の結婚式を表しています。雛人形の男雛は天皇で、女雛は皇后です。それで雛人形を娘の結婚と重ね合わせてしまったようです。
「雛人形を早く出すと娘を早く嫁に出す。早く雛人形を片付けると娘が早く片付く」という語呂合わせからきています。
少し前までは「結婚が女性の幸せ」だと考えられていました。自分の娘が早く幸せになってもらいたいという親の願いが込められていました。
雛人形を片付けないと厄(災難)がつく
雛人形の由来のひとつに「雛流し」があります。平安時代の人々は、3月の初めの巳の日に、「上巳の節句」といって、無病息災を願う祓いの行事をしていました。草や藁で作った人形(ひとがた)で体を撫で、穢れを移したものを川に流すことで厄払いをしていました。
そこから雛人形は娘さんの代わりに厄を受け取っていると考えるようになりました。厄とは、わざわいや災難、苦しみ、病苦のことですが、娘さんが受ける災難を雛人形が代わりに受けています。
厄のついた雛人形をいつまでも飾っていると、雛人形についた厄がまた、娘さんに移ってしまうので、雛祭りが終わったら、早く片付けるという習慣がつきました。
雛人形の片付けができない人は結婚しても家事ができない。
雛人形の片付けができない人は結婚しても家事ができないと思われています。そのために婚期が遅れると言われたそうです。むかしは良妻賢母が理想で、女性は男性の家に入って家事をするのが当たり前でした。
当然、家の片付けは女性の仕事だと思われていました。雛人形を片付けないのは、その家の女性が片付けなれないのだと思われていました。
特にむかしの雛人形は七段飾りが当たり前で、雛人形を飾るのも、片付けるのもひと仕事です。いつまでも雛人形が飾っている家は娘の片付ける能力を疑われたようです。
まとめ
雛人形を片付けないと婚期が遅れる、結婚できないというのは迷信でした。娘たちに片付け上手になってもらうための大義名分です。それをやさしい親心と捉えるか、女性に家事をさせるための悪意のある言い伝えと受け取るかは、その人の自由です。
でも、雛人形を長持ちさせるためには、早めに片付けた方がいいです。片付け上手はその家の運勢をあげるとも言われています。これも迷信だと思いますが、家の中が片付いていると気持ちがいいですし、気持ちよく生活できるのも事実です。
コメント