鳥羽水族館のジュゴンのセレナを見てきた。

水族館

2019年12月7日(土)に鳥羽水族館に行ってきました。お目当てはジュゴンです。ジュゴンは人魚伝説のモデルで有名です。しかも、ジュゴンは日本では鳥羽水族館でしか見ることができません。ジュゴンは人間と同じ哺乳類です。かつては大西洋を除く熱帯、亜熱帯の海に広く生息していました。今でも沖縄近海に生息しているそうですが、生息数が減少したため国際保護動物に指定されています。

ジュゴンはジュゴン目(海牛目)ジュゴン科に分類されています。ジュゴン目の現生群は、ジュゴン科とマナティー科の2科に分類されています。ちなみにイルカやシャチはクジラ目の方に分類されています。クジラ目は鯨凹歯類で、ジュゴン目はテティス獣類なので、同じテティス獣類である長鼻目(ゾウ目)に近いです。つまり、ジュゴンやマナティーは、クジラやイルカよりゾウさんの方に近いです。歯の仕組みはゾウに似ています。小さな牙もはえることから、ゾウと近縁と考えられています。それならセイウチ、アザラシ、アシカ、オットセイはどうかというとクマ目下なので熊さんに近いです。

ちなみに体長は3m。体重450kgぐらいです。

鳥羽水族館のジュゴン、セレナの年齢

鳥羽水族館のジュゴン、セレナ(メス)の年齢は2019年12月時点で33歳と推定されます。セレナは1986年10月、鳥羽水族館とフィリピン政府共同の生態調査で、フィリピンのパラワン島で親とはぐれているところを保護されました。フィリピンから1987年4月に鳥羽水族館に贈られています。そのときは赤ちゃんだったので、飼育員が哺乳瓶を考案したそうです。

セレナは2018年9月15日に飼育日数世界記録を更新しました。入館日は1987年4月15日で、飼育日数は11,476日(31年5か月)です。それまでは、同じく鳥羽水族館で飼育していたジュゴンのじゅんいち(オス)が持つ飼育日数世界記録で、11,475日(1979年9月11日から2011年2月10日)でした。ですから、今でもジュゴンの飼育日数世界記録を更新続けています。ジュゴンの寿命は60から70歳といわれています。

ジュゴンは6年から17年で大人になり、繁殖可能となりますが、増加率が低いそうです。1回の出産で1頭の子供を産みます。性格はおとなしいですが、すごく神経質な動物です。音や光にも敏感なため、飼育は非常に難しいと言われています。内部は常時室温、水温共28℃に保たれています。天井には自然光を入れる採光窓があります。

日本では鳥羽水族館が唯一ジュゴンを見ることのできる水族館ですが、世界でもあと1つの水族館しか飼育されていないそうです。

ジュゴンは海草のアマモを1日に数10kgも食べます。

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