登呂遺跡と言えば、静岡県静岡市駿河区登呂5丁目10−5に位置する考古学的な遺跡が有名です。以下に時代と場所と見どころについて説明します。
【時代】
登呂遺跡は、縄文時代後期から弥生時代にかけての長い期間にわたる遺跡です。具体的には、約4,000年前の縄文時代後期から、約2,000年前の弥生時代中期までの時代にあたります。この長い時代を通じて、登呂遺跡周辺には集落が形成され、当時の人々の生活や文化が展開されていったことが知られています。
【場所】
登呂遺跡は、静岡県静岡市駿河区登呂5丁目10−5に位置します。JR東海道本線「静岡駅」から車で約15分程度の距離にあります。遺跡周辺には、自然豊かな公園が整備されており、散策しながら遺跡巡りを楽しむことができます。
【見どころ】
登呂遺跡の見どころは、主に以下の通りです。
遺跡全体
大量の土器・木製品などの出土品とともに、住居跡・倉庫跡などの居住域と水田域が一体となって確認され、弥生時代といえば水田稲作というイメージが定着する契機になりました。

出土品
登呂遺跡の出土品は、土器と木製品が中心です。これらが、弥生時代の生業や集落の実態を初めて学界に示した遺跡からの出土品で、戦前から戦後にかけての日本考古学の研究史を語るうえで欠かせない資料として、775点が平成28年に重要文化財に指定されました。

静岡市立登呂博物館
静岡市立登呂博物館は、弥生時代の生活を体験しながら学べる博物館です。出土した遺物や土器、復元模型などが展示されています。登呂博物館は、昭和30年(1955年)に開館した「静岡考古館」を前身として昭和47年(1972年)に開館しました。現在の建物は平成22年(2010年)に全面リニューアルオープンしたものです。

静岡市立芹沢銈介美術館
登呂博物館に隣接する芹沢銈介美術館は、人間国宝 芹沢銈介(せりざわけいすけ・1895~1984)の芸術を広く紹介しています。その偉業を後世に伝える美術館です。 附属施設として「芹沢銈介の家」があります。毎週日曜日、祝日に公開しています。

以上が、登呂遺跡の見どころの一部です。遺跡全体を巡ると、当時の人々の生活や文化を知ることができます。また、遺跡周辺には公園が整備されており、自然の中でのんびり過ごすこともできます。是非、登呂遺跡を訪れて、歴史や文化に触れてみてはいかがでしょうか。
コメント