雛人形を後ろ向きにすると「お雛様はお休みになった」という意味があるそうです。
でも、これはうそですのであまり奨励はしません。
雛人形が雛祭りが終わっても飾ってあると、婚期が遅れるとか、結婚できないという迷信があります。迷信なので気にすることはないですが、どうしても迷信が気になる方は、雛祭りが終わったら、雛人形を後ろ向きにすることで気休めになるでしょう。
でも、雛人形を後ろ向きにすることに意味はないので、そのまま飾っておいた方が雛飾りの意味からしていいでしょう。
雛人形はいつ片付けるのがいいいか。
雛人形はいつまでに片付けるのがいいのでしょうか。婚期が遅れるという理由で、3月3日の夜や雛祭りの翌日3月4日には片付けなければいけないという人もいます。
でも地域によっては、旧暦まで飾っているところもあります。そもそも雛祭りはむかしは旧暦に飾っていました。旧暦で3月3日といえば、今の暦でいうと、3月下旬から4月中旬ぐらいです。
結論からいうと2週間を目安にして、新暦なら3月の中旬、旧暦なら4月中旬までの天気のいい日に収納してください。
雛祭りはももの節句です。節句は季節の節目のことです。節目を越えていつまでも飾っておくものではありません。
なかには雛人形の片付けの日の仏滅を気にする人がいますが、片付ける日に仏滅はあまり関係ないでしょう。3月3日が仏滅でも雛祭りは行います。
雛人形の片付けは雨の日は避けましょう。
雛人形の片付けは雨の日は避けましょう。雨の日は湿度が高くて、雛人形が湿気を吸ったまま、片付けてしまうことになります。
雛人形は絹の使用量が多いです。絹にとって湿気は大敵です。しみが出たり、カビが生えてしまったりします。
雛人形の片付けは終わったあとの晴れた日がいいです。しばらく風通しのいいところに置いておき、丁寧に片付けるようにしましょう。
できれば桐箱に入れるのがいいです。桐箱のいいところは、湿度を一定に保ち、気密性があるところです。
あと、湿気対策には乾燥剤を入れましょう。乾燥剤で気を付けることは、乾燥剤には吸収できる水分の量が決まっています。当然のことですが、それ以上の水分は吸収してくれません。
雛人形を入れる箱の素材、保管場所、通気性などを考えて、乾燥剤はこまめに取り替えるのがいいと思います。特に梅雨の時期は取り替えた方がいいでしょう。
雛人形を片付ける時の注意点
雛人形を片付ける時の注意点として、まず、ほこりをしっかり取りましょう。虫は湿気を好みます。湿度の低い場所で保管しましょう。桐箱などの自然の防虫効果がある素材のなかに保存できればいいです。
防虫剤は雛人形に合った防虫剤を選びましょう。防虫剤を使うと雛人形は痛むます。防虫剤を使って、雛人形が痛むリスクと虫に食べられるリスクを考えましょう。虫がいない場所では、防虫剤も必要ないと思います。
防虫剤は決まった量を使いましょう。入れ過ぎはよくありません。また、複数の種類の防虫剤を入れるのも逆効果です。一つの種類にしましょう。
雛人形の保管場所が高温、高湿にならないように気をつけましょう。特に湿気には注意して、結露にならないようにしましょう。
安易にプラスチックやビニール袋を使用しないようにしましょう。換気ができません。乾燥剤を入れて、絹自身に余計な水分を持たせないようにしましょう。
まとめ
雛人形を片付けるのに、そんなにあわてる必要もありません。雛人形を後ろ向きにする必要もありません。
雛祭りが終わったあと2週間ぐらい余裕を持って片付けましょう。ただし、雛人形は絹製品ですので、湿気やほこりが苦手です。雨の日を避けて、黄砂が出てくる時期の前には片付けたいものです。
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