花粉症のアレルギー検査でもっとも安価ですぐに結果のわかる検査がプリックテストです。
花粉症のアレルギー検査プリックテスト
アレルギー反応は、ある特定のアレルゲン(抗原)により引き起こされます。アレルゲン(抗原)を特定することが治療の第一歩です。アレルゲンを特定できれば、それを排除するか、そのアレルゲンに近づかなければいいからです。
アレルゲンを特定するにはいろいろなアレルギー検査がありますが、皮膚テストのなかのひとつである「プリックテスト」が有効な方法です。
Ⅰ型アレルギー反応のアレルゲンを知ることができます。花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、蕁麻疹、気管支喘息、食物アレルギー、薬剤アレルギーなどの原因アレルゲンを調べるときにプリックテストをします。
出血や痛みもほとんどなく、ごく少量のアレルゲン量で行うことができます。皮内テストよりも安全です。一般的に広く行われている検査です。プリックテストは血液検査によるアレルゲンチェックよりも安価です。その場ですぐに結果が出ます。
吸入性の抗原としては
スギ
カモガヤ
ブタクサ
ヨモギ
カナムグラ
オオアワガエリ
ハンノキ
アカマツ
クロマツ
マウンテンシーダー
カビ類(カンジダ、アスペルギルス、クラドスポリウム、アルナルテリア)
ハウスダスト
ダニ
イヌ毛
ネコ毛
ウサギ毛
絹
綿
など
食べ物による抗原としては
卵白
卵黄
牛乳
大豆
小麦
米
サケ
タラ
エビ
カニ
ブリ
イカ
カツオ
マグロ
アサリ
ヒラメ
サバ
イワシ
カレイ
キス
サンマ
アジ
カキ
ピーナッツ
アーモンド
コーン
ポテト
ソバ
トマト
リンゴ
シイタケ
タケノコ
ゴマ
ホーレンソウ
チョコレート
ココア
など
プリックテスト検査の方法
1.前腕の皮膚に細い針で、浅く傷をつけます(プリック)。
2.そこに草木の花粉、カビの胞子、ほこり、動物のフケ、食物などの抽出物から作られたアレルゲンエキスを1滴ずつ落とします。
3.15~20分後、これらの物質に対してアレルギーがあれば、プリック部は赤味を帯びて中央が盛り上がり(膨疹)、かゆみがでてきます。
4.膨疹が5mm以上、その周囲の明らかに赤くなっている部分(紅斑)が10mm以上なら陽性と判定します。
プリックテスト検査の注意
プリックテストでの反応を抑えてしまうので、テスト前には抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬は飲んではいけません。
実際にアレルギーがあってもテストでは陰性に出る場合があります。(偽陰性)アレルギーがないのにテストで陽性に出る場合もあります。(偽陽性)症状と不一致である場合は、特異IgE抗体の測定などの他の検査結果と合わせて、総合的な判断が必要です。
まとめ
アレルゲンを特定するにはいろいろなアレルギー検査がありますが、皮膚テストのなかのひとつである「プリックテスト」が有効な方法です。
プリックテストはⅠ型アレルギー反応のアレルゲンを知ることができます。花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、蕁麻疹、気管支喘息、食物アレルギー、薬剤アレルギーなどの原因アレルゲンがわかります。
プリックテストは、出血や痛みもほとんどありません。ごく少量のアレルゲン量で行うことができます。一般的に広く行われている検査です。血液検査よりも安価です。その場ですぐに結果が出ます。
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